遠視は、遠くが見えると思われがちですが、遠くがよく見えるのは図②の正視です。③の図を見るとわかるように、遠視の場合は焦点が網膜の後ろにあるため、モノをみるときは常に調節力を用いて網膜に焦点を合わせる必要があります。
網膜上に焦点があっています
網膜よりも前に焦点があっていて、正視より眼軸(眼の奥行)が長い
網膜よりも後ろに焦点があっていて、正視より眼軸(眼の奥行)が短い
遠視が原因によって、斜視や弱視になっている場合にはメガネを使用しますが、それ以外はメガネを使用しない場合がほとんどです。
一度、眼科を受診して治療の必要の有無を確認してください。
遠視の度合にもよりますが、眼精疲労、乾き目、肩こり、頭痛、吐き気、めまいなど症状が出る場合があります。特に、パソコン作業やデスクワークが長い場合やネイリストなど近い距離を長時間見続ける方で、症状がある場合には、症状を軽減させるためにメガネを装用した方が良い場合があります。
子供の遠視の場合、斜視や弱視である可能性があります。次のような時は、眼科の受診をお勧めします。
斜視や弱視、視野検査(ゴールドマン)など視機能の矯正を専門とする国家視資格者です。当院では、大学病院と提携し数名の視能訓練士が在籍しております。受診の際は、予約が必要ですのでご相談ください。