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仮性近視(かせいきんし)

近視とは

近視は、光をまげる力である屈折力の異常(屈折性近視)または眼球の奥行き(眼軸)が長いこと(軸性近視)が原因で起こりますが、どのような状態か?

正視

網膜上に焦点があっています

近視

網膜よりも前に焦点があっていて、正視より眼軸(眼の奥行)が長い

遠視

網膜よりも後ろに焦点があっていて、正視より眼軸(眼の奥行)が短い


仮性近視とは?

仮性(かせい)近視または偽(ぎ)近視というのは、仮(かり)偽(ぎ=いつわり)の文字でもわかるように、本当(真性)の近視ではなく、目の調節による一時的な近視のことをいいます。ただし、仮性近視でも目の緊張を取り除かないで放置していると、近視が進行する場合もあります。


仮性近視はどのように起こるのか?

焦点(ピント)をあわすには、眼球の中のレンズ(水晶体)がふくらんだり伸びたりします。このレンズを動かすための筋肉が毛様体筋です。毛様体筋が収縮することで水晶体が厚みを変え焦点を合わすことができます。この毛様体筋の過度な収縮により調節しすぎる状態(調節緊張状態)になるのが仮性近視です。 緊張した状態を長く続けていると、仮性ではなく本当の近視になることがあります。

緊張した状態で水晶体が膨らんでいる

緊張した状態で水晶体が膨らんでいる

緊張しない状態で水晶体が伸びている

緊張しない状態で水晶体が伸びている


近視は治すことができるか?

近視は、眼球の奥行(眼軸)が長いことが原因であるので、これを縮めることはできません。背を縮めることや、顔の形を変えることはできないのと同じです。外科的な手術である近視屈折矯正手術(レーシック)などで治す以外の方法はありません。 ただし、仮性の部分に関しては、緊張によって一時的に起こっているだけですので、取り除くことが可能です。


仮性近視を取り除き、近視を進行させない対策は?

正しい姿勢で見る

机で勉強や本を見るときは30cm以上はなして、背筋を伸ばし正しい姿勢で見るようにしましょう。背中が丸くなって本との距離が近すぎたり、暗いところで勉強したり、寝転がってテレビを見たりすると眼に負担がかかります。正しい姿勢で明るいところで見ることが眼の負担を最小限にすることができます。

長い時間同じ作業を続けない

長時間近くを見続けることは眼の筋肉(毛様体筋)が緊張したままとなり、それが継続されると近視の進行につながることがあります。 60分(15歳以上は90分)以上近くを見続けることは避けましょう! 見る対象物が変わっても『近くを見る』ことに変化がないと、結局近くを長く見続けることになります。例えば、2m離れたテレビを1時間見た後に、30~40㎝離して勉強や読書を1時間すると、距離は違っても 『 近くを見る 』 ことに変わりはありません。2時間続けて近くを見続けることになります。

1時間近くを見たあと何をすればよいか?

遠くをボーと見続けていればよいか?半分正解で半分不正解です。 『 近くを見る 』ために緊張させた毛様体筋の筋肉は、遠くを見て緩めただけでは緊張はしていなくても筋肉がほぐれたわけではありません。スポーツ選手でも、運動をしたあと、何もしないで寝ているわけではなく、使った筋肉をストッレチをして筋肉をほぐしています。

眼の場合は何をしたらよいか・・・。

キャッチボールをする、外で遊んで遠く近くを見る、家事のお手伝いをする、などをすると、遠く近くとピントを動かすことになります。1時間近くを見たら、15分くらいは続けましょう!

規則正しい生活

夜遅く寝たり、睡眠時間が短い、朝食を食べない、偏食などは、カラダや眼にも良い影響を与えません。ホルモンのバランスや栄養バランスも悪くなります。 あたり前のようですが、早寝早起き、バランスの良い生活でカラダの状態を整えることが大切です。


当院での仮性近視治療

調節緊張緩和装置

検査器の中の風景を5分眺めるだけで、目の緊張を解き、習慣的な調節緊張をリラックスさせることができます。仮性近視の治療の際に、主に使用いたします。

両眼視簡易検査機 D-5000

両眼視簡易検査機 D-5000

点眼治療
100倍希釈アトロピン点眼治療

通常のアトロピン点眼は濃度が1%で(100倍希釈=0.01%)、子供の斜視や弱視治療に使われる薬です。しかし、調節を完全に麻痺させるため1〜2週間瞳孔が広がってしまいます(散瞳作用)。100倍希釈では、濃度が薄いため散瞳作用はほぼなく、眼軸長の伸びを抑制する効果があります(眼軸長が伸びる=近視が進行する)。

調節麻痺点眼薬(ミドリン点眼/1日1回就寝前に使用)

就寝前に点眼すると、点眼30分後くらいに毛様体筋の筋肉を弛緩させる効果があります。この、毛様体筋を弛緩させることにより、仮性近視を軽減させます。

注意事項
  • 毛様体筋が弛緩することで、散瞳(瞳が広がる)状態が5~6時間持続しピントがあいにくくなりますので、日中は点眼しないこと。
  • ものすごくしみます(痛みや赤みがなければ大丈夫です)。
調節機能改善点眼薬(ミオピン点眼/1日3回使用)

調節機能の改善を促す効果があります。 当院では、調節緩和装置+ミドリンM点眼(就寝前)とミオピン点眼(1日3回)+生活習慣の改善をしていただきながら、2週間毎に視力の変動状態をフォローアップしていきます。

近視抑制レンズ

詳細はこちらをご覧ください。

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