近視は、光をまげる力である屈折力の異常(屈折性近視)または眼球の奥行き(眼軸)が長いこと(軸性近視)が原因で起こりますが、どのような状態か?

仮性(かせい)近視または偽(ぎ)近視というのは、仮(かり)偽(ぎ=いつわり)の文字でもわかるように、本当(真性)の近視ではなく、目の調節による一時的な近視のことをいいます。ただし、仮性近視でも目の緊張を取り除かないで放置していると、近視が進行する場合もあります。
焦点(ピント)をあわすには、眼球の中のレンズ(水晶体)がふくらんだり伸びたりします。このレンズを動かすための筋肉が毛様体筋です。毛様体筋が収縮することで水晶体が厚みを変え焦点を合わすことができます。この毛様体筋の過度な収縮により調節しすぎる状態(調節緊張状態)になるのが仮性近視です。
緊張した状態を長く続けていると、仮性ではなく本当の近視になることがあります。

近視は、眼球の奥行(眼軸)が長いことが原因であるので、これを縮めることはできません。背を縮めることや、顔の形を変えることはできないのと同じです。外科的な手術である近視屈折矯正手術(レーシック)などで治す以外の方法はありません。
ただし、仮性の部分に関しては、緊張によって一時的に起こっているだけですので、取り除くことが可能です。

机で勉強や本を見るとときは30cm以上はなして、背筋を伸ばし正しい姿勢で見るようにしましょう。背中が丸くなって本との距離が近すぎたり、暗いところで勉強したり、寝転がってテレビを見たりすると眼に負担がかかります。正しい姿勢で明るいところで見ることが眼の負担を最小限にすることができます。

長時間近くを見続けることは眼の筋肉(毛様体筋)が緊張したままとなり、それが継続されると近視の進行につながることがあります。
60分(15歳以上は90分)以上近くを見続けることは避けましょう!
見る対象物が変わっても『近くを見る』ことに変化がないと、結局近くを長く見続けることになります。例えば、2m離れたテレビを1時間見た後に、30~40㎝離して勉強や読書を1時間すると、距離は違っても 『 近くを見る 』 ことに変わりはありません。2時間続けて近くを見続けることになります。
1時間近くを見たあと何をすればよいか?
遠くをボーと見続けていればよいか?半分正解で半分不正解です。
『 近くを見る 』ために緊張させた毛様体筋の筋肉は、遠くを見て緩めただけでは緊張はしていなくても筋肉がほぐれたわけではありません。スポーツ選手でも、運動をしたあと、何もしないで寝ているわけではなく、使った筋肉をストッレチをして筋肉をほぐしています。
眼の場合は何をしたらよいか・・・。
などをすると、遠く近くとピントを動かすことになります。1時間近くを見たら、15分くらいは続けましょう!
夜遅く寝たり、睡眠時間が短い、朝食を食べない、偏食などは、カラダや眼にも良い影響を与えません。ホルモンのバランスや栄養バランスも悪くなります。
あたり前のようですが、早寝早起き、バランスの良い生活でカラダの状態を整えることが大切です。

検査器の中の風景を5分眺めるだけで、目の緊張を解き、習慣的な調節緊張をリラックスさせることができます。仮性近視の治療の際に、主にしよういたします。
調節麻痺点眼薬(ミドリン点眼/1日1回就寝前に使用)
就寝前に点眼すると、点眼30分後くらいに毛様体筋の筋肉を弛緩させる効果があります。この、毛様体筋を弛緩させることにより、仮性近視を軽減させます。
調節機能の改善を促す効果があります。
当院では、調節緩和装置+ミドリンM点眼(就寝前)とミオピン点眼(1日3回)+生活習慣の改善をしていただきながら、2週間毎に視力の変動状態をフォローアップしていきます。
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